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離島の薬剤師が集う、離島ファーマシストネットワーク(通称:リファネット)のブログです。
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台風8号接近中!種子島の今をお伝えします 日経DIオンライン2014/7/9掲載

しばらく間が開きましたが、今回も転載です。
よろしくお願いします。

                     種子島 溝川

↓↓↓日経DIオンライン 離島薬剤師たちの「リファネット通信」2014/7/9より↓↓↓

 種子島の溝川です。現在、台風8号の情報が刻々と伝わっていると思います。ここ種子島の現在(7月9日12:30)の状況について、お伝えします。

 種子島は強風域には入っているものの、本格的な荒れ模様にはなっていません。天気予報によると、明日10日に暴風域に入るとの予報です。

 種子島の方はのんびりしているためか、台風が近くなっていてもあまり気にせず、出歩いている人が多いように思います。また、サーファーにとっては、(是非はともかく)昨日などは非常に良い波が立っていたらしく、多くの人がサーフィンをしていたようです。

 昨日の深夜から今朝にかけて強い雨が降りましたが、午前中は思いがけず天気が悪化しなかったためか、いつもより少し少ないくらいの患者さんが来局されました。風は段々強くなっているので、こちらとしては無理に来ない方がよいとは思うのですが……。

 通常、台風が来る前の日は、平常より多めの患者数となります。なくなりそうな定期の薬をもらいに来る患者さんや、小児のかぜなどでも医療機関が休診になる前に駆け込みで受診される患者さんが多いためです。

 離島ですので、台風の影響で専門医の診察は今週休診となりました。そのため7日分のみ処方を受け、専門医の診察はまた来週、という患者さんも多く見られました。来週は混み合いそうです……。

 物流の面では、8日から欠航になった荷物の便もあり、若干影響が出てきています。台風8号は特に、急速に勢力が強くなったため、対応が後手に回りました。とはいえ、数が足りなくなりそうな薬が長期処方されている場合は、1週間分程度を先にお渡しして、残りの分は後日お渡しする、ということで対応できています。このような場合には、患者さんはとても協力的です。台風の影響が長引かなければ、いつも通り問題なく対応できると思っています。

 この原稿を書いている間にも、風が強くなり、小雨が降り始めました。種子島は、南北に走る道路の本数が限られているため、大雨になると交通が寸断されやすいのです。自宅まで距離のある従業員は帰宅させた方がよいのか、また、明日はどうするのか、など判断しなければならない状況になってきました。

 今回は非常に強い台風のようですので、読者の皆さんも十分にお気をつけて。大きな被害にならなければよいのですが……。


台風の風に揺れる薬局の近所の草むらです。
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意識がもうろうとしたら、何を口にする? 日経DIオンライン6月2日掲載

こんにちは、今回も日経DIからの転載になります。
よろしくお願いします。

↓↓↓日経DIオンライン 離島薬剤師たちの「リファネット通信」6月3日掲載分より↓↓↓

意識がもうろうとしたら、何を口にする?

松下 高士(奄美病院[鹿児島県奄美市]薬局)
ここ奄美では、5月に小中学校の水泳指導が始まりました。私は学校薬剤師としてプールの水質検査を実施しています。プールのない学校も多く、その場合は海で“授業”。子どもたちは体育の授業を心待ちにしているようです。

 プールに入れるぐらいの気温ですから、熱中症には十分注意が必要です。奄美では脱水対策として、水と一緒に黒糖(黒砂糖)が伝統的に食べられています。

 黒糖は、サトウキビの絞り汁を煮詰めて作った砂糖です。成分としては、ショ糖はもちろんのこと、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄などのミネラルやビタミン類がとても豊富です。ミネラルを含むので、少し苦味を感じる方もいるかもしれません。見た目は“黒い石ころ”で、あめ玉のように持ち運べるので便利です。

 奄美に来て驚いたのは、野外の活動、例えば農業、漁業をされている方は、常に黒糖を携帯していること。反対に、薬局で糖尿病患者さんに「低血糖対策としてブドウ糖を持ち歩いてください」と指導しても、なかなかブドウ糖は常時携帯してもらえないのが現状です。

 実際に「サトウキビ畑で農作業中に意識がもうろうとして倒れそうになったけれど、黒糖を食べたら大丈夫だった」という患者さんもいました。もちろん、薬剤師としては「低血糖対策としてはブドウ糖を服用してください」とお話しますが、その土地に伝わる昔からの風習を頭から否定することはできません。

 また奄美で「酒」といえば黒糖焼酎を指します。奄美といえば黒糖焼酎、黒糖焼酎といえば奄美といわれるほど、この地方には切っても切り離せないお酒です。黒糖を原料にした酒類製造は、酒税法で奄美諸島だけに認められているそうです。たくさんの銘柄がありますが、くせも少なく飲みやすいと思います。

 沖縄の泡盛と同じ蒸留酒ですので、ウイスキーなどと同じ部類に入ります。その名前から、糖類が入っていると誤解されがちですが、糖分はゼロです。もちろんアルコール自体のカロリーはありますが……。ちなみに、患者さんから「低血糖時に黒糖の代わりに焼酎はダメか?」と真面目に質問されたことがあります。もちろんダメと即答しました。

 黒糖とともに生きる奄美の人々。昼間は黒糖を食べ、夜の晩酌で少々の黒糖焼酎をたしなみストレスを溜めない生活を送ることが長寿の秘訣なのかもしれないなぁと思うこの頃です。

山を越えて、誰も行かないような海岸で泳ぎました。海はきれいなのですが、漂着物がいっぱいです。

毎日新聞に掲載されました。

先日、2月26日の毎日新聞にリファネットの記事が紹介されました!
新聞本体はまだ手に入れて無いのですが、送って頂ける様なので、そのうち写真でアップしたいと思います。

ひらめいた!処方薬×OTC薬での治療を提案 日経DIオンライン4月18日掲載

こんにちは、今回も日経DIオンラインからの転載です。

よろしくお願いします。

↓↓↓日経DIオンライン 離島薬剤師たちの「リファネット通信」4月18日掲載分より↓↓↓

 「大きい薬は飲めないよ」――この訴えがきっかけでした。

 母親の介護をしている息子さんが処方箋を持って薬局を訪れました。鼻閉を訴える母親に、医師からディレグラ配合錠(一般名フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン)が処方されていました。

 ディレグラは長径17.5mm、短径7.8mm、厚さ6mmと大きな錠剤なので、念のため嚥下能力を確認する必要があります。そこで息子さんに母親の様子を聴取したところ、「癌の末期でベット上で過ごすことが多く、いつも薬は抱き起こして飲ませている。大きい薬は飲めないよ。引っ掛けやすいんだ」とのこと。こりゃ困った!

メーカーに確認したところ、ディレグラはプソイドエフェドリンが徐放層になっているとのことで、分割や粉砕はできないと考察しました。「んー、どうしよう」と考えていたところ、息子さんが何気なく、「今までOTC薬を服用させていたんだが、それは小さくてちょうどよかった。だけど、効かなかったんだ」と話してくれました。

 それを聞いて、ハッとひらめきました。以前、メーカー主催の勉強会で、ディレグラにはもともとOTC薬の成分が入っていると言っていたのを思い出したのです。つまり「ディレグラ=アレグラ+塩酸プソイドエフェドリン」であり、塩酸プソイドエフェドリンはOTC薬の成分です。うちの薬局には、パブロン鼻炎錠S(指定第2類医薬品)があります。

 そこで各薬剤の大きさを比べてみました。

各薬剤の大きさは……




商品名
剤の大きさ

ディレグラ配合錠
長径17.5mm、短径7.8mm、厚さ6mm

アレグラOD錠60mg
直径11.0㎜、厚さ4.1㎜

パブロン鼻炎錠S
直径9㎜、厚さ5㎜

息子さんにこの錠剤の大きさを伝えると、「大丈夫!それなら飲めるよ」と言ってくれました。OTC薬は自費になってもOKとのこと。

 早速、処方医に電話をかけて提案したところ、変更を了承してくれました(詳細を服薬情報提供書にまとめ、処方医に報告しました)。数日後、息子さんに確認したところ、お薬はしっかり飲めたようで、鼻閉も改善したとのことでした。

 確かに保険調剤も大切な仕事。しかし、OTC薬も薬です。様々な医療職種の中で、成分を聞いて、医療用医薬品だけでなくOTC薬も思い浮かべることができるのは薬剤師だけではないでしょうか。「処方薬×OTC薬」で治療して、その情報をチームで共有する――。薬のプロとしての「薬剤師的仕事」だと思っています。

■追記(2014.4.23)
・記事のタイトルが、誤解を招く表現だったため、変更しました。
・読者の方からのコメントでも頂戴しておりますが、パブロン鼻炎錠Sの添付文書には「抗ヒスタミン剤を含有する内服薬」とは併用しないように書かれています。ここで紹介した患者さんのケースでは、手近にあった薬剤を使って、成分的に医師の処方に近い組み合わせを実現することを優先したため、変更により抗ヒスタミン成分が重複することになってしまいました。
・処方医や患者・患者家族の承諾も得ており、結果的に、このケースでは患者さんに有害事象は生じませんでしたが、だからと言って、この対応が常にベストであるというわけではありませんし、読者のみなさんに推奨するものでもありません。医薬品供給が必ずしも十分でない地域における、一つの症例報告としてご参照ください。


ディレグラの長径は17.5mm、短径7.8mm、厚さ6mmです。


アレグラOD錠60mgの直径は11.0㎜、パブロン鼻炎錠Sの直径は9㎜です。

花粉症シーズン到来、「避粉地」に来ませんか? 日経DIオンライン3月19日掲載

こんにちは、種子島の溝川です。
少し間が空きましたが、今回も日経DIオンラインからの転載です。

↓↓↓日経DIオンライン 離島薬剤師たちの「リファネット通信」3月19日掲載分より↓↓↓

 スギ花粉症シーズンが到来しました。今年の飛散量は多いのか、少ないのか、そして今日は多いのか、少ないのか、気になるところではないでしょうか。というのも、私も重度のスギ花粉症患者の1人だから(だったから)です。

 スギの木は日本の至る所に植えられていますが、ここ奄美大島にはスギはほとんどありません。天然のスギが自生していないからです。人工的に植えられた人工林はありますが、その面積はかなり小さく、ほとんどないと言ってもいいと思われます。その証拠に、2006年シーズンに奄美市のスギ花粉飛散量を調べたデータによれば、その数値はゼロ! ちなみに同時期の東京は23.1個、大阪市では18.2個でした。

 南の離島は全てスギが自生していないのかというと、そうではありません。縄文杉で有名な「屋久島」には、スギが自生しています。スギの分布は屋久島が最南端だそうです。奄美大島と屋久島は近いように感じられる方もいらっしゃると思いますが、実際は約250kmも離れているのです。

 本土にいたころは、抗アレルギー薬やマスク、メガネは必需品で、調剤室ではティッシュを片手に、涙や鼻汁を拭きながら調剤をしていました。仕事に集中するのが難しく、アウトドアを楽しむこともできませんでした。

そんな私ですが、奄美大島に来てからはスギ花粉から開放された生活を送っています。スギ花粉症で苦しめられていた頃に比べれば、格段に集中できますし、快適です。もちろん、私もスギ花粉の飛散時期に都市部へ行くこともあるのですが、症状が出たことはありません。治癒することもあるのかな、と少し期待をしています。

 国土交通省都市・地域整備局が06年3月に公表した「奄美群島における杉花粉の飛散状況と活性化に関する報告書」によると、奄美群島以外での居住経験のない人で、医療機関で花粉症と診断を受けたことがある人はいないそうです。また、花粉症患者が奄美群島に短期滞在するモニターツアーの結果、参加者全員に、花粉症の症状について何らかの改善が見られたとのことです。さらに、長期滞在が花粉症の改善により効果的であることも示唆されています。このような結果から、奄美大島は「避粉地」といわれるそうです。

 スギ花粉症に悩む皆さん、他のアレルギー性疾患と同様に、薬に頼ることも大切ですが、まずはアレルゲンからの回避を試してみてはいかがでしょうか。詳しくは、鹿児島県のウェブサイト「『スギ花粉の少ない島あまみ』へ是非おこしください」をご覧ください。


奄美の花見は既に2月で終わりました。緋寒桜(ひかんざくら)といって、ソメイヨシノとはまた違った哀愁があります。


スギはなくともマツはあります。写真は奄美の千年松です。

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